グランハート

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177 君の名は①

 

ある日、街路樹に花が咲く―――

 

私は街路樹って、「街路樹」としてしか認識していませんでした。葉っぱは緑として目を癒してくれ、時には木陰を作ってくれて涼んでみたり。

悩んでいた時も、落ち葉や木々の香りに包まれ、生かされていると感じたりして。

自然っていいなあ、とお散歩をするようになって、本当に救われて癒されていました。

 

でもある日、街路樹に花が咲いているのを見て愕然としました。

つつじやイチョウアメリカフウなどメジャーな植え込みや街路樹は何となく認識していても、あまり特徴の感じられない木は「街路樹」としてしか認識していませんでした。

特に、私のお気に入りの散歩道には大きな山茶花や山椿があるため、その他の樹木は「木」としてしか見ておらず・・

 

先日、いつも通る道路側の樹に藤の花が咲いていてびっくりしました。

「藤だったんだ・・・」ただの樹が「藤の樹」に変わった瞬間でした。

 

当たり前ですが、桜の花が散ってもその木は桜です。でも私は去年、秋の小雨の日にトボトボと歩いていると、桜餅の匂いが漂ってきて、そこが桜並木だということを思い出しました。その時もショックでした。桜が咲いているから「桜」だと思っていた自分にです。

 

別の日も、別の通りでも、いろんな木にいろんな花が咲いていました。それはささやかだったり、ちょっと地味だったり、確かに花を目的として植えられている感じではありません。

でも、そうしたいろんな植物がいろんな所に植わって、生えて、自然は成り立っているのだとしたら。

 

〈下向きの、弾むような可愛いお花です。エゴノキ?〉

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