「雑草という名の草はない。」
牧野富太郎博士の名言だそうです。
(「らんまん」毎朝楽しみですね。)
4年前、子供の夏休みの宿題を手伝った時に、苦し紛れに『うちの庭の雑草図鑑』というのを作りました。それがきっかけで、夫が草や土に興味を持ち、貸農園で家庭菜園を始めることとなりました。
凝り性の夫が、雑草図鑑や関連本を何冊も買ってきて読んでいました。
その時、この「雑草という名の草はない。」という言葉を聞かせてくれました。本当にそうだなあと思いました。
それから私も道の雑草に目がいくようになって、自然の豊かさやすごさを実感するようになっていた・・・はずだったのに・・・
今回、街路樹に藤の花が咲いているのを見た時の衝撃と言ったら!
きっと、人もそうですよね。
私、どれだけぞんざいだったんだろうか。
自分と家族、知り合い以外を全て知るなんて無理だと分かっている。
でも、人それぞれにドラマがあり、大切なものがあり、今を生きている。
そのことを心に留めておくだけでも、考え方や行動は変わるんじゃないか。
店員さんも誰かの娘だったり、先生も誰かのお父さんだったり。
単に名前を知るというだけでなく、その人の人生を生きている大切な命だと。
せめて出会った方達だけでも、ご縁のあった方達だけでも、私を取り巻く日常に関わるもの全てに、問いたい。
「君の名は」
〈下向きの弾むようなかわいいお花です。エゴノキ?〉