物にまつわる不思議な体験で、一番幼い記憶は確か小学校2年生くらいだったと思います。ある神社に親といとこ達と行きました。お堂のような所にボロボロの御神輿が置いてありました。多分修復をするためだったのでしょう。あちこち金箔も剥がれかけていました。私は御守りにしようと、金箔を少しちぎってハンカチに包んでポシェットに入れました。帰りのバスの中でハンカチを開いて見てみると、金箔の欠片は消えていました。私はびっくりして、持って帰ってはいけなかったんだと心の中で謝りました。怖かったんでしょう、ずっと忘れられませんでした。
ただスピリチュアルを始めてからは、物質が消えるという不思議な体験として今でも記憶に残っています。
また、インドの聖人を訪ねた方に興味深いお話をお聞きしました。ツアーだったのでしょうか。帰りの飛行機の中で記念品というのか、封筒を配られたそうです。一人が開けてみると、中にはいかにも大量生産品といった聖人の写真の小さなバッジが入っていたそうです。するとまだ封筒を開けてない一人が「そんな物もらっても仕方がない」と文句を言ったそうです。そこで私の知人が「開けてみて。あなたのは多分入ってないよ」と言ったら、慌ててその人は開けたそうです。するとやっぱり空っぽだったそうです。いらないと言っていた人はびっくりしてオロオロすると、知人が「心の中で失礼を謝って、もう一回開けてみて」と言ったそうです。その通りにすると、なんと今度は中にはバッジが入っていたそうです。
私は自分の体験からも、このお話しがとても印象的でした。物が出たり消えたりすることに、意識が関わるというのです。
物であるから尚更わかりやすい。でもこの事は、有形無形に関わらず、意識が現象に作用しているということだと思います。
そうだとすると、やはり結論は意識です。
能力云々いうよりも、どういう意識で過ごすかということが優先されることになります。
自分の中の引っ掛かりやわだかまりを手放して、いい波長に合わせること。
それこそが自分に起きる現象を良くする。つまり穏やかに健やかに楽しく生きることができる。これこそが私達誰もが求めていることではないでしょうか。
「そんなこと言われても現実は大変で、日々起きることで精一杯。心のゆとりなんて無い・・・」と思ってしまいますよね。私も初めはそうでした。
でも実はそもそもそこが逆なのかもしれない、と思うようになったのです。