福子さんのお店に行った日の夜です。突然ポエムが浮かびました。
「私がポエムを・・?」ポエムがきたのはその時が初めてでした。普段ポエムを書く人間ではないのでぎょっとしました。
実は以前から宛先のある形を作ることがありました。いつも何を作るのかわからないまま始まるのですが、作るうちに誰宛かがわかります。そして言葉が来たり、色や形の意味がわかったり、送り主のこと、宛先の方のお人柄等々、作りながらいろんなことが少しずつ流れ込んできます。製作期間はまちまちで、作る大きさや数も情報量も人それぞれ。いつも突然始まります。出来上がると、たいていは知人なので「実は・・」と言ってお届けします。知人と言っても親しいとは限らず、どうしたものかと焦ったりすることもありました。
するとご本人は言葉や形の意味に思い当たると言ってくださったり、私の知らないその方のお話を聞かせてくれたりします。
それがまるで答え合わせのようで、自分が何をしているのかわからない私にとってはありがたく、不思議探偵みたいで楽しかったのです。
だんだん夢中になって大変なことになりました。いつも何かを探って心ここにあらず。大切な日常をほったらかしにするようになったのです。本当にどうかしていました。
また、私には大きすぎるものや合わないものが来るとしんどくなりました。
そういったことや、私自身が体調を崩したりしたために、数年間誰かに届ける物を作ることを中断していました。
そして福子さんと出会った日の夜に光のお仕事として再び始まったのです。